価格については、新開発の機能を搭載した家電製品の一部高級機種を除き、バリアフリーの機能が付加されているからといって、必ずしも高いわけではない。むしろ、価格差はほとんどない場合の方が多くなってきた。IT(情報技術)分野では、バリアフリー製品も一般向け製品と同様に価格破壊が激しく、発売直後でも値崩れ気味にかなり安くなるケースが多く、購入のタイミングの判断は難しくなっている。他方、デザイン、色・柄についても、いわゆる「年寄り臭い」商品が敬遠された結果、最近は明るい色・柄、若々しいデザインを採り入れる商品が増えており、選択肢が広がってきたのは好ましい傾向といえるだろう。それでも、高齢者向けの商品の中にはまだまだ、「どうして、こんなに暗い色遣いなの?」「こんな柄、いったい誰が着るの?」と叫びたくなるような困りものの商品が横行しているのも事実。この際は、妥協して購入したりせず、堂々とメーカーや販売会社に「意見」を言うべきだ。いちゃもんをつけたり、無理難題を強要したりする内容・態度でない限り、まっとうな企業なら、消費者の意見にはきちんと耳を傾け、今後の改良に結び付けようと努力する。クレームへの対応でまた、その企業の姿勢やバリアフリー商品への取り組みの実情がわかってくる。本当に使いやすいバリアフリー商品は、消費者と企業がコミュニケーションを深め、互いに啓発し合って生み出されていくもの、と信じている。