実際に年収500万円の方を例に、借り入れることができる金額と実際に返せる金額を整理してみましょう。条件設定ですが、借入期間は35年で、毎月のローン返済希望額を10万円にします(ボーナス返済なし)。金融機関が審査をする返済負担率(年収に対する借入額×100)は40%で、審査金利は4%とします。すると、借入可能額(金融機関が貸してくれる金額)は約3760万円になります。この金額をフラット35のような全期間固定金利で借りた場合(金利は3.3%と仮定)、毎月の返済額は15万円以上になります。変動金利で借りても(想定平均金利の1.7875%で試算)、12万円を超える水準となります。この場合は完全な予算オーバーとなりますので、解決策としては自己資金を貯めてからにするか、やはり物件価格をもっと低いものに変更するしかありません。このように毎月の返済額から適正な借入額、すなわち「返済可能額」を決めることが大切です。一般的に用いられている借入可能額とは考え方がまったく逆です。もちろんローン金額が借入可能額に比べて減少するのが一般的ですが、その分は自己資金を貯める明確な動機になりますし、豊かな住生活を過ごすうえでは間違いのない借り方になりますので、ぜひご活用ください。