最初はそのアイデアがうまく行くように思われた。少なくとも最初の数カ月間は、滑らかな表面の豊胸材の場合よりもバストは軟らかさを保った。しかし、最初にできた、凹凸のあるカプセルの周囲にさらにカプセルが形成され、結局、収縮は通常と同じ程度ひどくなった。その上、ポリウレタンをコーティングした豊胸材の場合は、豊胸材を画するはっきりしたカプセルがないので、除去するのが非常にむずかしかった。胸部組織に豊胸材がしっかり結合していて、はっきりした境界がなかったからだ。さらにポリウレタン・コーティングの豊胸材を入れた女性の中には、バストのあたりの皮膚に炎症性の赤い発疹が出た人もいた。シリコーン漏出問題に対処すべく開発されたもののうち、生理食塩水を充填した豊胸材は無害だが、欠点が多く、生理食塩水中にシリコーンを封入した二重膜豊胸材は1992年に普通タイプのシリコーングル充填ものとともに禁止された。FDA禁止令以前はシリコーングル充填豊胸材が圧倒的に好まれたが、現在は生理食塩水充填のものしか許されていない。将来は生理食塩水充填の豊胸材もFDAに安全性の証拠を提出しなければならないだろう。
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