若年層失業率は平均失業率の二倍

2012.01.14

失業率は雇用情勢を表す標準的な指標である。この動きを見ることで、若年雇用の情勢について、どの国が良好なパフォーマンスを示し、またどの国が悪化しているのかという相対的な動きをとらえることが可能である。先進諸国のグループであるOECD加盟国の一一〇〇四年の平均失業率は六・九%であるのに対し、若年層の失業率は一三・四%となっている。国によって若干の相違はあるが、若者の失業率は平均失業率(全年齢層の失業率)の一一倍近い水準となっているのが一般的な特徴である。

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それが最も顕著に表れているのはヨーロッパ諸国で、平均失業率自体も八・八%と高水準であるが、若年失業率は一七・九%とその二倍を超える水準である。国別に見る(〇四年)と、概して南ヨーロッパの国々、イタリア・スペイン・フランスで若年失業率が二〇%を超えている。これに対して、比較的良好なパフォーマンスを示しているのは、アイルランド(八・一%)・オランダ・ドイツ・英国である。これらの国では、一般的な失業率より多少高いものの、八〜一二%の水準にとどまっている。以上は、通常公表されている標準的な失業率による若年雇用の評価であるが、これに対しては統計的に若干の異論もある。つまり、「失業率」という指標が、統計的な定義上必ずしも若年雇用の実態を反映するものではない、という反論である。